■ ORIENT KING MASTER 21J EM00-C0  Cal:46943 (1996年前後?)   
 
 今回は、久々のオリエントです!!

90年代中頃のキングマスターをOHしました。 
 
残念ながらビンテージではありませんが、20年程前のモデルになります。
 
キングマスターと言えば、キングダイバーの復刻盤になります。

キングダイバーは、1960年代に発売され人気を博し 1990年代にキングマスターの名前で復刻。

その後、一旦廃盤となり、2006年に再復刻。 更に2015年にニューモデル発表となっている息の長い

人気モデルです。

つまり2回復刻されているようです。

さて、個体は、恐らく90年代の最初の復刻モデルと思われます。

僕なりに調べた大まかな違いですがオリジンは、別として復刻盤は、

外観では、石数とベルトバックルとボタン数で判別できそうです。

(勿論、裏蓋の製造記号でも判断できます。)

・1964年(1965年?) オリジン : 初期2ボタン Cal4950 23石  後期3ボタン Cal4953 23石
・1990年(1996年頃)復刻   : 3ボタン 22石 ベルト三つ折れバックル
・2006年復刻            : 3ボタン 22石 
ベルト三つ折れプッシュ
・2015年ニューモデル発表   : 2ボタン 21石  
ベルト三つ折れプッシュ

それと、風防は、オリジンは、プラ、復刻盤は、クリスタルとなります。
 
 
 
↓ OH後、早速普段使いの画像から!

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これを入手した時は、直ぐ止まる!という状態でしたが、OHで復活しました。

夏場の普段使いできるキングダイバー(否キングマスターですね)をゲットできて

オリエント好きの僕としては、大変満足しています!


↓ 記念撮影。 やはり いい顔してます。 何故か KING MASTER の表記はありません。

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↓ 裏蓋には、カジキのマークがあります。ダイバーの名残でしょうか。 

  因みにオリジンキングダイバーは、カジキマークはありませんけど・・・ 

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↓ 2011年のカタログと

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↓ オリジンと比べてみました。 ボタンの数が違います。 風防もね。

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↓ オリジンと比べてみました。(その2) 

  ケースの形は違いますが、インデックスが同じデザインの物と

  ボタンの数が同じですね。 風防はプラとクリスタルの違いがあります。

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とまあ、こんな感じで細部に違いはありますけどいい感じに復刻されてます。

欲を言えば、KING MASTER と 入れてほしいところです。

あと、獅子のマークも少し簡素化されてるのがちょっぴり残念です。


+ + + + 
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 


さて、ここからは、OHの様子などをリポートします。

今回は、タイムグラファーの様子もリポートに入れました。



↓ 入手時の様子。 ぱっと見綺麗です。

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↓ ベルトとケースを分離して裏蓋を開けたところです。 ムーブもケースもベルトも汚いです!! 

  オイル切れとゴミ(黒い粒)とかが、直ぐ止まる原因でしょうか?

イメージ 3


↓ 大まかに分解したところです。

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↓ 機械台に載せます。これから針と文字盤を外します。

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↓ 
針と文字盤を外したところです。 カレンダーディスクが現れます。

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↓ デイディスクを外しました。

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↓ デイトディスクも外すとこんな感じで切替機構が見えます。

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↓ 切替機構も全部取り外します。 地板状になりました。

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↓ 裏返してこちら側も分解していきます。 自動巻きのローター鐘は、既に取り外してあります。

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↓ 自動巻き機構を取り外します。 マジックレバー式です。 テンプとテンプ受けは既に外してあります。

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↓ マジックレバー、伝エ車が見えます。 ご存知SEIKOの技術です。

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↓ 角穴車周辺に ゴミが・・・・

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↓ 1番受けプレートを外しました。 

   香箱~2番、3番、4番までの
輪列とガンギ車、アンクルの脱進機構が見えます。

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↓ 全部取り外して地板状になりました。

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↓ ノンデート三針手巻きと比べるとカレンダー、自動巻き機構の分パーツが増えます。(←当たり前だ!)

   ちょっと面倒です。(バネとか飛ぶし・・・)

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↓ 香箱を開けて発条をチェック! 汚い・・・

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↓ 綺麗に洗浄しました。この後グリスを塗ります。

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これから、洗浄(筆洗い、超音波洗浄)した
各パーツを注油しながら組み上げていきます。

ここら辺は、割愛しました。(というか写真撮ってない・・ので載せられない。)


↓ 組み上がりました。 カレンダー付きは、リューズ操作で日付が変わるところまで回してそれから12時位置に

   なるように針をつけます。 ちょっと面倒です。

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↓ 掃除しておいたケースにムーブメントを入れます。(僕は、ローター鐘をこの時つけます。)

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↓ 一応、組み上がりました。 

イメージ 21


↓ 取敢えずタイムグラファにかけてみました。 片振りしています・・・。

  0s/d は、日差、 244°は、テンプの振角。 0.9msが片振り具合・・・ 21600は、振動数。

イメージ 22



↓ 調整しました。 調整は、調速機(テンプASY)で行います。 片振りはヒゲ持をずらして丁度0.0になるように

   調整しますが、これを動かすと日差もずれるので緩急針(+/-)で再調整しなければなりません。

   結構面倒な作業です・・・。

   本来3姿勢で調整しますが、 文字盤下でしかしていません。

   自分しか使わないので取敢えずこのままで調子をみます。

   ※ この後、4日程使いましたが、気になる日差がないのでOKとしました。


イメージ 23


イメージ 29


久々に機械式時計をいじりました。

直近は、G-Shock と KINETIC でした。

やはり機械式は、面白いです。
 


ビバ、オリエント!

 また! ごきげんよう!



■ ORIENT KING MASTER 21J EM00-C0  Cal:46943 (1996年前後?)    

Cal:46943

automatic
no manual wind
sweep second
day: 2 languages, set by pusher at 2h
date: quickset
21 jewels
21600 A/h
power reserve :41h

Seiko-Diashock
automatic(magic Lever)
Ca 1975
SScase




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