この(様な趣向の)ブログをご覧の方は、ご存知と思いますので詳細は割愛しますが、
CYMAがCYMAであったのは、78年に解散したSYNCHRON時代がギリ最後と僕は思ってます。
今回の個体は、1950年代のものなのでCYMAがCYMAであった時代のものでムーブメントは
当時のCYMAの代表作、出車式のR459です。
R459は、R45X系の最終モデル?でCYMAFLEXというCYMA独特の耐震装置が付いてます。
天真キャップジュエルを薄いバネ板の様なもので押さえる18世紀にアブラハム・ブレゲの開発した
パレシュート耐震装置と原理は同じです。
よくあるインカブロックとかと大まかには同じ原理ですが、大げさな作りなので老眼の僕には、
大助かりの装置です。
なにより好いのは、見た目の素敵さもさることながら整備性(OH時の注油が楽!!)が良い事です。
以前にもWATER SPORT を紹介しましたが、そちらはSYNCHRON時代のもので随分後の年代の
ものです。
今回は、それより遡ること20余年前のモデルです。
そんなヴィンテージなCYMA WATER SPORT をOHしました。 完成後の写真が↓です。
↓ クサビ形とドットのインデックスが何とも言えないヴィンテージ感を醸し出しています。
↓ こちらが以前紹介した SYNCHRON 時代の WATER SPORT
↓ こちらが入手時の状態です。
↓ 簡単にバラしました。 カビと錆びと埃と古くなった油の匂いがします・・・。
↓ 早速、機械台にムーブメントを載せます。
角穴車のSWITZERLAND TAVANNES の文字がそそります。
テンワの中心の位置にあるルビーのついたものがCYMAFLEXです。
↓ CYMAFLEX 拡大!!
↓ こんな感じでそれ自体が板ばねみたいになって天真のルビーを押さえます。
↓ どんどんバラしていきます。 出車は、専用工具出車抜きというのが有りますが、結構高価です・・
ですので僕は、工具を自作して使用しています。
↓ シンプル3針なので部品点数は少なめです。
この後、洗い、超音波洗浄、乾燥、注油しながら組立の作業を行います。
並行してケースの磨き等も行います。
↓ 組み上がって文字盤(ダイアル)と針(ハンド)を着けたところです。
↓ ケースにムーブメントを入れます。(ケーシング)
↓ 一応の完成です。 これから調整を行います。
↓ 磁気抜きも忘れずに行いましょう。
↓ 外に連れ出しました。(紅葉してます・・・去年の秋の分解です・・。)
↓ 別の日、青空をバックに
↓ 上の写真を加工したものです。 ブログの更新のお知らせのページに載せたものです。
Viva Vintage Cyma!!
では また! ごきげんよう!
Cal:CymaR459
manual wind
sweep second
sweep second
Data
17 jewels
f = 18000 A/h
power reserve 42h
17 jewels
f = 18000 A/h
power reserve 42h
Detail :
Authentic vintage :Cyma manual wind wrist watch.
Movement : R459 manual wind movement, 17j Ca.1950~60?
Case : ss & gold case
Dial : Original dial,Original hand
Crown : original Crown
Movement Condition & Work : Fully Serviced Movement(Clean & Oiled)
See you again! have a nice day and nice life !
◆ vintage watches of days gone by!
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ユニット01
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