■ RICOH Dynamic Escort Calendar 23j  (1960年代) 


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↑ ↓ まずは 完成写真から

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 今回は、リコーのダイナミック エスコート カレンダーの紹介です。

ゼンマイが巻けないジャンクで入手したのですが、ダイアルの状態もよく


ケース、ベルト共に研磨せずに磨きのみで仕上げました。

リコーは、製造年がよくわかりませんが、1960年代半ば位の物と推測されます。


さて、早速蘇りの過程を紹介します!!


↓ 入手時の写真です。 パッとしませんね。

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↓ スクリューバック式の裏蓋を開けました。 まずまずの状態です。

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↓ 大まかにバラしました。 この前後辺りで個体の不具合を確認します。

   リューズ操作での針、ゼンマイ、カレンダーの具合やケースの収まり具合とか

   テンプの状態(天真折れがないか等)とか・・
   
   風防の状態、ベルトの状態、研磨が必要かとか・・・ いろいろと確認して

   これからの作業の進め方(≒どこまでやるか)を決めます。

   因みに今回は、全体の状態がよいので

   ムーブメントは、当然オーバーホールを行うとして


   外装は、研磨をせずに磨きのみで仕上げる事にしました。

   風防は、磨いて再利用します。

   不具合は、ゼンマイが巻けない事ですが、

   原因は、コハゼが効いていないだけなので恐らくバネの問題で

   解決しそうです。 

   ジャンクの同ムーブメントを持っていますのでそちらから拝借予定です。



↓ フルオリジナルの様です!!

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↓ 外装は、洗浄して磨きました。 ベルトは、ライスブレスで恰好いいです!

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↓ リューズを再びつけて針を合わせて・・・これから針を外して ダイアルを外して・・と進めます。

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↓ ダイアルは、思わぬ事態で傷がつかないよう袋に入れちゃいます。

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↓ ムーブメントを機械台に載せます。

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↓ 受けプレート、角穴車、丸穴車、テンプassyを外しました。

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↓ やはりコハゼバネが壊れていました。(上が不良、下が正常品) 

   バネは、ジャンクストックから移植です。

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↓ とにかくバラしていきます。

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↓ 裏返してこちらもバラします。

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↓ 早送り出来ないタイプのカレンダーなので構造が単純です。

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↓ とにかくバラします。

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↓ 香箱(ゼンマイの入っている筒上の歯車)を開けると・・・乾いていました! 洗浄してグリスを塗ります。

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これからバラしたパーツを大まかな刷毛洗浄→超音波洗浄→乾燥と行い

注油しながらバラした逆順に組んでいきます。

オイルは、メービス9010、8000、9415、モリブデングリスを使用しています。


↓ 組み上がりました。 天輪が元気に動き出しました!! 次に磁気抜きを行います。

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↓ 磁気抜きが終わったらタイムグラファーにかけます。

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↓ 調整していきます。 初期値は、-90s、240°、2ms位でした。

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↓ 片振りが02msになりました。 ここまで来るのに紆余曲折です。 疲れます・・・。

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↓ リューズを回し日付が変わる位置で針を0時位置に取り付けます。

  その後、リューズを回してキチンと日付が変わるか、針の位置はOKか等確認と微調整を行います。

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↓ 磨いておいたケースに組み上がったムーブメントえを入れます。(ケーシングといいます。)

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↓ リングパッキンに専用グリスを塗り裏蓋をしっかりと閉めます。
  
  サイクロプスレンズがなんだか凄いですね! 一応の完成です。

  この後、毎日ゼンマイを巻いて3日間姿勢を変えて机の上で放置しておきました。

  つまり3姿勢しか行っていませんが、デジタル時計と時分が同じだったので良しとしました。

  勿論、カレンダーの切り替わりも問題ありませんでした。

  ※ たまにカレンダーの日付変わる時に引っかかって止まる事あるんです。
     たいがい、レバーバネの不具合が多いです。

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↓ 近所のスーパーへの買いものに付き合ってもらいました。

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今回は、リコーのダイナミックエスコートをOHしましたが、楽しかったです。

50年程前の時計が、現在に当時の姿で蘇るのは何とも言えません!

見た目状態としては、新品で購入して数年使った位の感じでしょうか。(勝手に想像してます。)




Viva Vintage Ricoh!!


 また! ごきげんよう!




■ RICOH Dynamic Escort Calendar 23j  (1960年代) 



Cal:----
 
manual wind
sweep second
Data
23 jewels
f = 18000 A/h
power reserve ---h

Detail :
Authentic vintage
:RICOH manual wind  wrist watch.
Movement :
manual wind movement,  23j Ca.1960~70?
Case :SS case
Dial : Original dial,Original hand
Crown : original Crown
Movement Condition & Work : Fully Serviced Movement(Clean & Oiled)
 







See you again! have a nice day and nice life !

◆ vintage watches  of days gone by!
 
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