■ Orient 46941 21 Jewels 1970年代~
↓ まずは完成写真から
今回は、1970年代製キャリバー46941搭載、ローマンインデックス オリエント21石の紹介です。
いろいろと調べましたが、よくわからないモデルです。
ORIENTのロゴやムーブメントからHaことハイエースと同じ1970年代製と推測しています。
また、ローターが大きいので初期型とも思われます。
Cal:46941は、言わずと知れたセイコーのマジックレバー式自動巻き機構を採用したモデルです。
さて、早速ですが、分解の様子などをレポートします。
↓ 入手時の状態です。

↓ 大まかにバラしました。 やはり半世紀分の汚れは凄いです。

いつもと一緒ですが・・・
ここら辺でよーく観察して不具合とかOHの段取りとかを考えます。
カレンダーは、キチンと切り替わるのか、天真は折れていないかとか・・・
ケースとか風防は先に磨こうか後にしようか・・・とか
いろいろと想いを巡らせます。
ムーブメントは、大きな問題は無さそうです。
一番の問題は、ガラス製風防のキズです。
勿論、パーツは持っていませんので再生することにします。
順番としては、ガラス磨き→ケース磨き→ムーブメントOHです。
↓ ガラス磨きました。 ビフォーアフターです。
ガラス風防再生は、面倒ですが、パーツ入手困難なアンティーク時計には
うってつけです。最近は、研磨粉の番手♯3000を入手しましたので再生時間が
短縮できました。・・・と書いても意味わからないと思いますので過去記事
↓ を参照下さい。(興味がございましたら)
■ ガラス風防再生へ挑戦
↓ ムーブメントOH前に試しにタイムグラファーにかけてみました。

凄い数字です!!さてOHでどこまで直るのでしょうか・・・。
↓ ケースから外したムーブメント一式。
↓ 針を外します。 奥に見えるのが針外しです。
外す時は、文字盤にビニールを被せてビニール越しに針を外します。
これをしないと文字盤にキズが付きます。
↓ デイデイトのディスクが現れました。
↓ デイディスクを外しました。
↓ 機械台に載せました。
↓ アップです。
↓ 押さえをはずしました。
飛んでいく様な小さいバネはありません。
これより少し前の機械は、必ずと言っていいほど飛んで行ってしまう
小さなバネが使われておりよく飛ばしました!
↓ デイデイト機構を外し終わりました。
↓ 裏返して載せ替えます。 ローターは外してあります。
マジックレバー式自動巻き機構が見えます。
↓ 自動巻き機構をはずしました。

↓ これが外したマジックレバー式自動巻き機構です。裏から見たところです。
伝え車が汚れています。(下の方の歯車です。)
こういうのを見ると定期的なOHの必要性が理解できます。
マジックレバーの仕組みは、検索すれば詳しく解説されているサイトがありますので
割愛します。 セイコーミュージアムサイトなど参照下さい。
↓ 押さえを外しました。
↓ 全てのパーツを外しました。 比較的綺麗です。擦れも有りません。
香箱の軸の穴が汚れています。
↓ 香箱を開けてみました。流石に半世紀経っていますので乾いています。

この後、洗浄組立の工程に入ります。
いつもの様に超音波洗浄、乾燥、注油しながらの組立を行います。
組立は、分解の逆工程なので写真とかは特に撮っておりません。
実は、写真撮るのって結構面倒なのです・・・。
↓ 組み終わたムーブメントをタイムグラファーにかけてみました。
手前に映っている黄色い機械は、磁気抜き機です。
組み上がったらまず磁気抜きを行います。
磁気を帯びていると調整の意味がありませんし大きく狂います。
分解前に比べればだいぶマシになっていますが、調整が必要です。
↓ だいぶ良くなってきました。

疲れてきました・・・。
ここら辺で手を打つことにします。
この後、自動巻き機構、デイデイト機構を組みつけます。
↓ デイデイト機構を組みつけたらリューズ操作で切り替えがうまくいくか確認します。
その後、文字盤を取り付け、そして針をリューズを回して日付が変わるところで
12時に合わせて取り付けます。
↓ ケースにムーブメントを入れます。
この後、ローターを取り付けてグリスを塗ったパッキンを付けて
裏蓋を閉めます。

↓ 完成です。
ローマ数字は、お洒落ですね。
↓ 早速、お出掛けです。何日か様子をみましたが、概ねOKです!!
今回は、オリエントの 46941 21 JewelsをOHしました。
しかも珍しいローマンインデックス。
ペットネームがないので恐らく海外輸出用か廉価版なのでしょう。
ですが、初めてみるモデルでしたのでちょっと嬉しいです。
だからジャンクはやめられない。
では また! ごきげんよう!
■ Orient 46941 21 Jewels 1970年代~
no manual wind
sweep second
day: 2 languages, set by pusher at 2h
date: quickset
21600 A/H
21jewels
Detail :
Authentic vintage :Orient Automatic wrist watch.
Movement : Orient46941
Automatic movement, 21j Ca.1970~
Case : ss
Dial : Original dial,Original hand
Crown : Original Crown
date: quickset
21600 A/H
21jewels
power reserve 42h
Detail :
Authentic vintage :Orient Automatic wrist watch.
Movement : Orient46941
Automatic movement, 21j Ca.1970~
Case : ss
Dial : Original dial,Original hand
Crown : Original Crown
Movement Condition & Work : Fully Serviced Movement(Clean & Oiled)
See you again! have a nice day and nice life !
◆ vintage watches of days gone by!
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